Cajohn X WDSC特別対談
―愛する奥様Sue(スー)さんとの結婚25周年記念の模様―
■特別企画 #03■
ケイジョンズ・ファイアリー・フーズ 代表取締役社長 ジョン・ハード氏×WDSC 対談インタビュー
・激辛ソースの入り口に立ってしまった時、誰もが一度はお世話になるホットソース、通称毒蛇「ヴィシャスヴァイパー」、透明なソースなのに辛い、「フロストバイト」や「マグマ」、日本でも熱烈なファンを持つワンザ嬢も実はCaJohn氏が手掛ける ホットソースと言うのだから驚きです。今回日本でも多くのファンを持つ「CaJohns Fiery Foods」のジョン・ハード氏、CaJohn氏との直接対談が実現致しました。激辛ソースを手掛ける張本人なのに、お写真からは「優しいおじさん」といった印象しかなく、とてもホットソースを作る人には思えないそのギャップがすごい彼のプライベートに迫ります。素敵な奥様と楽しい仲間達に囲まれた彼の日常とは―。
※尚、CaJohn氏の言葉のニュアンスを正確にお伝えする為、「英語」とWDSC管理人による「日本語訳」併記とさせて頂いております。
※掲載内容及び画像等、全てCaJohn氏本人に確認作業を依頼し、その承諾を得て公開させて頂いております。
※文章及びCaJohn氏の画像は全てオリジナルのものですので、無断転載・引用は全て禁止致します。
■WDSC■
こんにちは、いつも個性的なホットソースをありがとうございます。まず最初に失礼ながら・・・「CaJohn」という単語そのものについてなんですが。。
これはどういう意味なんでしょう?日本ではこれが読み方を含め、素朴な疑問として謎のままなんです。
■CaJohn■
CaJohn is a combination of Cajun and John. Before I started my business, I did a lot of Cajun cooking for friends and family.
They started calling me CaJohn so when I started my business, I used the name. It is a nickname.
■ケイジョン■
僕「CaJohn」という単語は「ケージャン(Cajun)」と僕の名前である「John(ジョン)」を合体させた造語なんだ。
この仕事を始める以前、僕は友達とか家族にやたら「ケージャン料理」を作っていてね、そしたら皆が僕を「ケイジョン」と呼ぶようになっちゃったんだよ。
この名前をそのまま使っているのさ。要はニックネームだよね。
※ケージャン料理:カナダ南東部のアカディア地方から移住してきたフランス系移民の料理を総称したもので、スパイスやハーブを多用した料理が特徴です。
■WDSC■
なるほど〜!これでモヤモヤが一気に消えました。カホンとか間違った読み方をしちゃっている人も多いんです。ここからはケイジョンさんと呼ばせて下さい!
それでは次にケイジョンさんがホットソースの仕事を始めたきっかけを教えて下さい。
歌、戦争、それは良いものです
■CaJohn■
I have been a big fan of hot sauce for many years. I started eating hot sauce and chilies in my college days and just kept trying ones I had not found before.
I traveled a lot in my first career as a Fire Protection Engineer, so I went to many parts of the world and experienced many good sauces and foods.
I went to the Fiery Food Show in Albuquerque,New Mexico in 1997.
I was so impressed that I decided I needed to become part of the Fiery Foods Industry.
It did not take long for it to become a passion for me.
■ケイジョン■
僕は長年ホットソースの大ファンだったんだ。
ホッソソースや唐辛子をよく食べ始めたのは大学時代で、その頃から自分が今まで食べた事のないような辛いものを求めて、挑戦していたね。
当初僕は防災関係の技術者の仕事をしていて、関係製品を営業販売してあちこち歩き回っていたんだ。
そして世界のあちこちへ行って、沢山の良質なソースや食べ物を経験したね。
1997年ニューメキシコ州のアルバカーキで行われた「ファイエリーフードショー」に行った時、すごく感動させられてね。
僕は激辛食品産業の一翼を担う必要がある!と決めたんだ。それが自分に対する「情熱」に昇華するのにそう時間は掛からなかったよ。
※アルバカーキはニューメキシコ州最大の都市です� ��
■WDSC■ やっぱりホットソースには昔から興味をお持ちだったんですね。世界中を飛び回ってあらゆる料理を食べたとの事、現在のソースの種類の多彩さは、ケイジョンさんのこうした経験によるものが大きいでしょうね。現在のホットソースのお仕事はいつから始めたものなんでしょうか?また、現在お幾つなんでしょうか。■CaJohn■ I started my business in 1997 and opened my own kitchen in 2002. I am 54 years old.■ケイジョン■ 1997年に今の仕事を始めて、自分のキッチンを2002年に開設したんだ。あと、年齢は54歳だよ。 ※ケイジョン氏はホットソースを販売するだけでなく、自らもキッチンに立ち唐辛子やホットソースを使った料理の研究をしていらっしゃいます。 |
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■WDSC■
もう10年以上になるんですか・・。ケイジョンさん自身がキッチンを持ち、そこで料理をしてレシピの紹介をしているのは、他のホットソースブランドにはない特色ですね。
ケイジョンさんの「好きな言葉」などありましたら教えて下さい。
■CaJohn■
My favorite word is chiles, they are my passion.
■ケイジョン■
勿論お気に入りの言葉は「唐辛子」だね。唐辛子は僕の「情熱」そのものなんだ。
■WDSC■
日々様々なホットソースを開発したり、まして料理のレシピ作りなど・・・忙殺されているかと思いますが、休日には何をして過ごしていらっしゃいますか?
■CaJohn■
I like to travel and look for new ideas by trying the foods of the regions I travel.
I of course look for sauces I haven't tried. I have a cabin in the Smoky Mountains in Tennessee that I go to to rest and plan new things as well.
■ケイジョン■
僕は旅行をして、その旅先で食べた料理から、新しいアイデアを見つけ出す事が好きなんだ。
勿論、自分が試した事のないソースを探すのも好きだよ。
テネシーにあるグレート・スモーキー山脈に小屋を持っていてね、疲れを癒したり、新しい計画を練ったりするのにそこへ行く事もあるんだ。
※グレート・スモーキー山脈はテネシー州とノースカロライナ州にまたがる、世界遺産(自然遺産)にも登録された山脈。
付随する国立公園はアメリカ最多の入園者数を誇る。
■WDSC■
大自然に抱かれた小屋で身体を休める―まさにアメリカならではの過ごし方ですね!
今も昔と同じくあちこちを歩き回って料理から得られるインスピレーションの獲得に余念がないのが凄い・・。
皆さんにお聞きしているのですが、好きな洋服のブランドなどはありますか?
誰もがこれまで世界であることを知っている
■CaJohn■
I really don't have a favorite, I like chile pepper prints and bright colors.
■ケイジョン■
僕はこれといって好きなブランドとかは無いんだ。唐辛子柄がプリントされていたり、明るい色の服が好きだね!
■WDSC■
好きなブランドが特にない!と・・それもその筈、ケイジョンさんはよく唐辛子柄のシャツとか着ていらっしゃいますし、むしろそれがケイジョンさんのトレードマークにすらなっていますよね。。お好きな靴のブランドも特にないんでしょうか?(唐辛子柄の靴?)靴のサイズはどの位ですか?
■CaJohn■
My size in shoes is US 11 and my favorite brand is Merrell, they are very comfortable.
■ケイジョン■
靴のサイズは11インチ(日本サイズで約29cm)で、メレルの靴が好きだね。ここの靴はどれも履きやすいんだよ。
※「MERRELL(メレル)」:1981年創業、アメリカユタ州生まれのアウトドアスポーツシューズブランド。日本ではジャングルモックがちょっとしたブームに。
■WDSC■
やはり日本人と比べると足も大きい!靴についてはメレルがお気に入りとの事、日本でもメレルのジャングルモックが一時期流行したんです。
それを流行関係なく、履き心地で選ぶ辺りがいいですね。お好きなアーティストにはどんな方がいますか?
■CaJohn■
I have many, but my favorite would be an old band from Canada called "The Guess Who".
I like classic rock as well. Music has been a very big part of my life.
■ケイジョン■
沢山いるよ。でも特に好きなのは、カナダの「The Guess Who」と呼ばれる老舗バンドかな。
僕は昔のロックがすごく好きでね、音楽は僕の生活に於いてとても大きな部分を占めているんだ。
※「The Guess Who(ザ・ゲス・フー):1965年にエクスプレッションズというバンド名でデビュー。メンバーチェンジを繰り返しながら現在も活動中。
■WDSC■
当方は残念ながらザ・ゲス・フーを詳しく知らないのですが、総じてオールドロックがお好きなんですね。
音楽が生活の大きなウエイトを占めているのは激辛フードクリエイターに共通している部分と言えそうです。
それではケイジョンさんのお好きな食べ物、また嫌いな食べ物を教えてください。
■CaJohn■ Again I have many favorites, but Barbeque and Mexican are at the top of my list. I love shrimp too.
I don't like organ meats like heart, kidney and liver.
■ケイジョン■
好きなアーティストと同じで、好物も沢山あるんだ。でも、その中でもバーベキューとメキシコ料理が一番かな。海老も好きだよ!
逆に嫌いなものは、心臓や腎臓、レバーみたいな内臓系の肉だね。。
■WDSC■
世界中を食べ歩いてきたケイジョンさんに何が好きかお聞きする事自体がナンセンスだったかも知れません。ケイジョンさんは車の運転はなさるのですか?
■CaJohn■
I have 3. A Dodge Ram 2500 Hemi pick-up, a custom PT Cruiser and a SRT8 Hemi Dodge Magnum.
■ケイジョン■
ダッジの「ラム 2500 ヘミ ピックアップ」、クライスラーの「PTクルーザー(カスタム)」、ダッジの「SRT8 ヘミ マグナム」の3台を持っているよ。
■WDSC■ 3台!しかも全部結構な車ばかりでびっくりです。ダッジは最近日本でも本格的にCMを見かけるようになったんですよ。 To be peaceful in my life and enjoy the fruits of my labor. ■ケイジョン■ |
赤ちゃんのメーカーは何ですか? |
■WDSC■
これから叶えたい夢ではなく、まさに「毎日が夢の実践」という事でしょうか。日本にもケイジョンさんの作り出すホットソースに多くのファンがおります。
日本人についてはどんな印象をお持ちでしょうか?
■CaJohn■ I think they are very intelligent and very creative in industry.
They enjoy life and what it has to offer. They are soulful and dedicated.
■ケイジョン■
日本人はとても知的で、その産業に於いても非常に創造的であると思うんだ。
自らの生活は勿論、それが何であれ、与えられた物事を楽しんでいる。日本人はみんな情熱的でひたむきだよね。
■WDSC■
独創的なアイディアについては(ケイジョンさんのソースのように)アメリカ人の方が得意なんじゃないかなと個人的には思っていますが、
日本という「国」についてはどのようなイメージをお持ちですか?
■CaJohn■
Very rich in tradition and art.
■ケイジョン■
美しく、素晴しい場所だと思うよ。僕も一度は行ってみたいな。伝統や芸術にとても恵まれた国なんだよね。
■WDSC■
「風光明媚な古き良き日本」のイメージを持って下さっているんですね。是非日本へ遊びに来て下さい!京都でしたら案内させて頂きます(笑)。
日本食でお好きなものはありますか?
■CaJohn■
I like Domburi dishes and Tempura. I am a large person and I got this way by liking many foods.
■ケイジョン■
丼物と天ぷらが好きだよ!僕は身体も大きいし、これ(丼物&天ぷら)も多くの料理に興味を持ち続けていることから知ったんだ。
■WDSC■
丼物・・天丼なんてまさにストライクですね!当方は海老が苦手で食べられないのですが、カツ丼は大好きです。
ケイジョンさんの送り出すソースはまさに「多彩」ですが、その中で選ぶのは難しいでしょうけれど、特にお気に入りのホットソースがあれば教えて頂けますか?
■CaJohn■
My favorite of my sauces is Jolokia "Sauce 10". It is very hot and still quite tasty.
My second favorite is Ace Hot Sauce, I love the taste and fire of habaneros.
CaJohns Bourbon Infused Chipotle Habanero is my best "Medium" sauce.Oaxacan is my best "Mild" sauce.
Although I make many extract sauces like Vicious Viper and Black Mamba, I really don't care for the taste of extract.
I have developed a process that creates natural pepper sauces that are as hot as the extract ones without the use of oleoresin capsicum.
I look for them to do very well. They are Killer Cayenne, Killer Jalapeno,Killer Chipotle and Lethal Ingestion.
■ケイジョン■
数々のホットソースの中で僕の一番のお気に入りはジョロキア入りの「10ホットソース」だね。これはとても辛いんだけど、それでいて非常に美味しくもあるんだ。
次に気に入っているのは「エースホットソース」。僕はこのホットソースの持つ「味」とハバネロの辛さが大好きなんだ。
ハバネロのチポトレを使った「ブルボン」ソースが中程度の辛さの中では一番好きだし、「オアクサカン」ソースがマイルド系では一番かな。
僕は「ヴィシャスヴァイパー」や「ブラックマンバ」みたいな、唐辛子抽出物を使った多くのソースも作っている。
でも実を言うとね、僕自身はこの抽出物を使ったソースはあまり好きじゃないんだ。
だからオレオレジンカプシカムを使わずに、唐辛子抽出物と同 程度の辛さを持った「自然な唐辛子のホットソース」を作る方法を開発したんだよ。
この生産方法を最高の状態で実現するには、キラーカイエン、キラーハラペーニョ、キラーチポトレ等の材料をとんでもない量使う事が必要で、僕は模索してゆくつもりだよ。
■WDSC■ 10ホットソースですか・・。日本ではスコビル値が高いホットソースばかりに人気が集まる傾向があり、まだ美味しさと辛さのバランスはあまり重視されていないのが残念な限りです。「最初の1本はとびきり辛いのを買おう」というのは判るのですが、日本ではホットソースがまだ一部の限られた人の楽しみとしてしか認知されていないという事なんでしょうね。何よりケイジョンさんご自身が、唐辛子抽出物を使ったソースをあまり好きではないというのは衝撃的です。言わば人工的に極端な辛さを作り出す抽出系ソースではなく、自然な製法でそれと同等な辛さを持つソースを作ろうとしているとは、やはりホットソースのパイオニアに相応しい先見性ですね。。日本のCaJohn'sソースファンの皆さんに何かメッセージ� �お願いできますでしょうか?■CaJohn■ I hope that you enjoy the sauces I make and I hope soon to have a distributor in Japan that can make sure you have them available for purchase. Please feel free to contact me with any comments or suggestions about my products. ■ケイジョン■ |
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■WDSC■
長々とお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました!最後にWDSCのウェブサイトをご覧になった印象と、当方にも記念にコメントを頂ければ幸いです。
■CaJohn■
I think it is designed very well and looks very good, I only wish I could read Japanese! I like the name "World Death Sauce Center"
Thank You! If you would like any further information, please let me know. It has been my pleasure to be a part of this.
Thank you for your desire to do this. The page looks great!
Both Davids (Hirshkop and Ashley) are good friends of mine. I am honored.
■ケイジョン■
このサイトはすごく良いデザインだと思うよ。惜しむべくは、僕に日本語が読めれば良かったのにという事!
「ワールドデスソースセンター」という名前もいいね。今回みたいな企画を考えてくれて感謝している。この企画ページもナイスだよ!
こちらこそありがとう!このサイトと特別企画に参加できて僕はとってもハッピーだったよ。何か知りたいことがあったらまた話して欲しいね。
先にインタビューに参加しているデイヴ(DAVE'S GOURMET,INC.)とアシュレイ(Ashley Food Company,Inc.)は僕の良き友人なんだ。
今回の特別企画を君と実現できた事を光栄に思っているよ。
■■インタビューを終えて■■
日本でも「Z nothing beyond...」や「Vicious Viper」、「Wanza's Wicked Temptation」など、多種多様なホットソースで楽しませてくれるケイジョン氏もまた、ホットソースの狂的な辛さとは裏腹に大変暖かく人懐こいおじさんでした。奥様やスタッフとの交流の多さもまた特徴的でしたね。ケイジョン氏はソース作りだけではなく、ソースを使った料理の研究など、日本でも「ソース買ったはいいけれど、料理に使うバリエーションがない!」とお嘆きの方も多いと存じます。商品であるソースの販売に留まらず、買った人がソースを使って料理を楽しんでもらえるようにする「CaJohn's Kitchen」は広義で消費者のアフターサポートをしているとも受け取る事ができるでしょう。それにしても、激辛ソースをリリースしているケイジョン氏自身が、唐辛子抽出物を使ったソースはあまり好きではないというカミングアウトにはびっくり致しました。ホットソースの本場アメリカと日本の趣向の違いはやはり大きいと感じ、(そういえばコーラの炭酸強度も、日本が世界で一番強力な炭酸を求めるとどこかで読んだ事を思い出しました。味云々よりもまず刺激を満足させて欲しいという欲求が日本人の奥底にはあるのかも知れません)多忙なスケジュールの合間を縫って快くインタビューに応じてくれたケイジョン氏、そしてスタッフの皆様に感謝と敬意を表しながら、今回の特別企画第三弾を終了とさせて頂きます。奥様といつ までもお幸せに!!(WDSC管理人)
■世界の激辛ホットソース・デスソースを激安供給!WDSCは国内最多の商品展開数を誇るホットソース通販専門店でございます。あなたはもう、『辛い物が好き』と言えなくなる―
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